ベトナムにおけるeコマース販売
By Tanami -03/11/2023 UTC.
ベトナムはASEAN諸国の中でも経済成長が著しい国の一つです。インターネットとスマートフォンの普及に伴い、eコマース市場も拡大傾向にあります。本記事では、ベトナムの経済・人口動向、webマーケティングの基礎知識、EC市場の概要、マーケティング事例、留意点など、ベトナムでeコマース販売を行う上での基礎知識を解説します。
1. ベトナムの経済・人口動向
1.1. ベトナムの経済成長率
- ベトナムの経済成長率はアジア有数の高成長国家。
- 2000年代後半から7-8%台の高成長を続けている。
- 2019年のGDP成長率は7.0%となった。
1.2. ベトナムの人口動態
- 総人口約9700万人のインターネット人口は約64%に達する。
- 15~64歳のネット利用可能人口は約5500万人。
- 若年層を中心にスマートフォン利用が拡大。
2. ベトナムのwebマーケティング・デジタルマーケティングの基礎知識
2.1. インターネットとSNSの利用状況
- Facebookが圧倒的シェアを持つSNS。6500万人のユーザー。
- Youtube、Instagramも拡大中。
- Googleが90%のシェアを持つ検索エンジン。
2.2. webマーケティングの動向
- Facebook、Google広告が主流のプロモーション手段。
- インフルエンサーマーケティングも成長中。
- ECサイト運営はFacebookショップを活用するケースが多い。
3. ベトナムのオンライン広告の市場規模
3.1. デジタル広告市場の推移
- ベトナムのデジタル広告費は年々拡大傾向にある。
- 2019年は3億8000万ドル規模。2021年には5億ドル超え予想。
3.2. 広告形態別の内訳
- 検索連動型広告が最大のシェアを占める。
- ディスプレイ広告、SNS広告と続く。
- Youtube広告も伸びている。
3.3. 主要プラットフォーム
- GoogleとFacebookが圧倒的なシェアを持つ。
ローカルメディアへの広告も一定シェアがある。
4. ベトナムのEC市場の基礎知識
4.1. EC市場規模の推移
- ベトナムのEC市場は拡大傾向にある。
- 2018年は50億ドル、2025年には129億ドル(約1兆5000億円)規模に成長予測。
4.2. ECユーザー数の動向
- EC利用経験者は人口のうち50%超。2020年には6500万人超に達した。
- 1日当たりのアクティブユーザーは約1000万人。
4.3. 主なECプラットフォーム
- Lazada、Shopee、Tiki、Sendoが大手ECサイト。
- Facebook マーケットプレイスも多用。
5. ベトナムにおけるEC利用者の動向
5.1. 年齢層別利用状況
- 10代~30代の若年層に利用が集中。
- 男女比は男性55%、女性45%程度。
5.2. 購買デバイス
- スマートフォンからの利用が9割を超える。
- デスクトップからの割合は10%程度。
5.3. 主な購買カテゴリー
- ファッションが最大のカテゴリー。
- メークアップ製品、スマホ、家電なども人気。
6. ベトナムで利用されるECサイト・ECプラットフォーム
6.1. Shopee
- シンガポールのSea GroupのECサイト。
- デザイン性やUIが良く、特に女性に人気のサイト。
- ベトナム国内シェア1位のECプラットフォーム。
6.2. Lazada
- シンガポールのLazada Groupが運営。
- 国内2位のシェアを持つ。
- 様々なカテゴリーの商品を扱う総合ECモール。
6.3. Tiki
- ベトナム国内企業のECサイト。
- 商品カテゴリーは書籍が中心。
- 宅配サービスが充実している。
7. ベトナムでのマーケティング活動における留意点
7.1. 消費者動向への配慮
- 若年層に人気のSNS、ECサイトを活用する。
- モバイルファーストのマーケティングが重要。
7.2. ローカライズの徹底
- 現地の言語、習慣に合わせたプロモーションが必要。
- 消費者ニーズを捉えた商品開発も重要。
7.3. 守秘義務の厳守
- 個人情報保護への対応は欠かせない。
- 適切な収集・管理・利用が求められる。
8. 結論
ベトナムはEC市場拡大の潜在力が高く、今後さらなる成長が期待できます。インターネットとスマホの浸透度が高いため、オンラインマーケティングを中心とした戦略が効果的です。ローカライズと消費者志向が成功の鍵となるでしょう。ベトナムでの販売をお考えでしたら、Ezbuy Japanはベトナム市場でのマーケティング、コンサルティングをサポートいたします。