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EC在庫管理サービスおすすめ10選|料金と選び方を徹底解説【2026年版】

By Nanami
05/09/2026 UTC.

楽天市場・Amazon・自社ECサイトなど、複数の販売チャネルを運営するEC事業者にとって、在庫情報の一元管理は重要な課題です。手作業で在庫を更新していると、在庫数のズレや売り越し、欠品による販売機会の損失につながる可能性があります。

 

こうした課題の解決に役立つのが、複数のECモールや自社ECの在庫を一元管理できるEC在庫管理サービスです。受注・在庫情報を連携することで、在庫更新の効率化や人的ミスの削減が期待できます。

 

本記事では、EC在庫管理サービスのおすすめ10選を料金・機能とともに比較します。あわせて、サービスの選び方や在庫がズレる原因、システム導入と物流外注の判断ポイントも解説します。

1. EC在庫管理システムとは?

EC事業における在庫管理の基本を押さえるため、ここではEC在庫管理システムの基本知識と、実店舗・倉庫の在庫管理との違いについて解説します。

1.1. ECサイト向け在庫管理システムとは

ECサイト向け在庫管理システムとは、商品の在庫数や入出庫、棚卸などの情報を一元管理し、在庫管理業務を効率化するためのシステムです。

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ECサイト向け在庫管理システムの基本概要

 

従来のような紙やExcelによる管理では、更新の手間だけでなく、記入ミスや更新漏れといったヒューマンエラーが避けられません。また、リアルタイムでの確認が難しいため、欠品による機会損失や抱えすぎによる過剰在庫のリスクも高まります。

 

在庫管理システムを導入すれば、複数モールや自社ECの在庫数をリアルタイムで自動連動できるようになります。1つの画面で正確な在庫状況を把握できるため、現場の管理工数を削減が期待できます。

 

さらに受注管理や出荷管理機能と連携できるシステムを活用すれば、受注から出荷、在庫調整に至る一連のEC物流業務をスムーズに一元管理できます。

1.2. EC在庫管理と倉庫内在庫管理の違い

ECの在庫管理と倉庫の在庫管理では、管理方法や求められる対応に違いがあります。主な違いを3つ見ていきましょう。

① 複数チャネルでの在庫連動

単一の倉庫とは異なり、ECでは楽天市場やAmazon、自社サイトなど複数の販売チャネルに同一商品を出品するため、1つのチャネルで発生した注文を、リアルタイムで他の販売チャネルにも反映し売り越しを防ぐ必要があります。

② セール時などの急激な在庫変動

ECではタイムセールやキャンペーン開始直後に数秒から数分単位で注文が殺到するため、わずかな反映タイムラグでも欠品や二重販売につながるリスクが高くなります。

③ 引当済み・未出荷という中間ステータスが発生する 

ECでは注文確定から出荷までにタイムラグが生じるため、実在庫と販売可能数の不整合を防ぐには引当済みだが未出荷という中間状態の正確な管理が欠かせません。

1.3. EC在庫管理でよく使う基本用語5選

EC在庫管理システムを比較検討する際に頻出する5つの基本用語を解説します。

① 実在庫 

倉庫やバックヤードに物理的に存在する在庫数を指し、商品の入荷や出荷のタイミングで数値が増減します。

② 引当在庫 

引当在庫とは、受注などによって特定の注文に割り当てられた在庫を指します。実在庫から引当在庫を差し引いた数量が実際に販売できる販売可能在庫となります。

③ 安全在庫 

欠品による機会損失を防ぐために需要変動や入荷遅延を見越して確保しておく最低限の在庫水準であり、この数値をもとに発注タイミングを判断します。

④ SKU 

色やサイズごとに商品を区別する在庫管理の最小単位のことであり、システムの料金プランや上限設定を左右する重要な指標となります。

⑤ 在庫連携 

複数モールや自社ECサイトの在庫数を自動で反映する仕組みのことであり、同期速度や更新頻度が売り越しリスクの防止に直結します。

2. 在庫ズレが起きる5つの原因

在庫ズレは、システムだけでなく日々の運用や作業ミスなど、さまざまな原因で発生します。ここでは、EC事業で起こりやすい5つの原因を解説します。

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EC運営で発生する在庫ズレの主な原因 

2.1. モールAPIの同期タイムラグ

楽天市場やAmazonなどの各モールでは、API経由で在庫情報を連携します。ただし、データの同期には数秒から数分程度のタイムラグが発生する場合があります。セールやキャンペーンで注文が集中すると、売り切れた商品が販売可能な状態として表示され、売り越しにつながる可能性があります。

2.2. CSV手動更新の入力ミス

在庫更新をCSVファイルの手動アップロードに頼る運用では入力桁の誤りやファイルの取り違えといったヒューマンエラーが発生しやすく、担当者の注意だけに頼るのではなく在庫連携を自動化できるシステムを導入して手作業をなくすことが根本的な解決につながります。

2.3. 返品やキャンセルの在庫戻し漏れ

返品やキャンセルが発生した際の在庫戻しは手動処理に依存しやすく繁忙期に漏れが発生しがちですが、この問題はシステムの機能不足よりも運用ルールの曖昧さが原因であるため誰がいつまでに処理を行うかというオペレーションの再整理と明確化が不可欠です。

2.4. 複数拠点や倉庫による在庫分断

自社倉庫と外部委託倉庫の併用など複数拠点で在庫を分散保管する場合データが分断され全体の在庫状況を把握しづらくなりますが、統合管理が可能なシステムの選定に加えて倉庫側との連携タイミングのすり合わせなどシステムと運用両面での整備が必要です。

2.5. 海外仕入れや輸入待ちによる入荷ズレ

通関手続きや国際輸送の遅延による入荷予定と実入荷のズレは外部要因のためシステムのみで防ぐことが難しく、入荷予定情報の迅速な更新ルール化や安全在庫の厚めの設定といったリスクを織り込んだ運用設計で備えることが重要となります。

3. 自社物流と物流アウトソーシング:どちらを選ぶべきか?

3.1. EC在庫管理の4つのレイヤー

ECにおける在庫管理はカバーする業務範囲によって4つのレイヤーに分かれており、自社の課題がどの段階にあるかを把握することがシステム選定や外注判断の第一歩となります。

 

レイヤー

担う役割

代表的な選択肢・サービス例

カート・モール標準機能

単一チャネルの在庫管理

Shopify、楽天RMSなどの標準機能

在庫管理システム(IMS)

在庫の記録・棚卸管理

各種IMS

EC一元管理システム(OMS)

受注・在庫・商品情報の一元管理

ネクストエンジン、TEMPOSTARなど

WMS・3PL

物理的な保管・出荷の外部化

LOGILESS、3PL事業者など

 

上位のレイヤーはデータ上の在庫数を管理するのに対し、最も下のレイヤーは商品の保管や発送といった物理的な実務まで外部委託する点が大きな違いです。事業成長に伴い管理範囲を拡張していくため、現在のボトルネックがどのレイヤーにあるかを見極めることが適切な導入判断につながります。

3.2. 在庫管理システムで解決できる課題と限界

在庫管理システムの導入によって解決できる問題と、システムだけでは解決できない課題には明確な線引きが存在します。

 

システムで解決しやすいのは、モールAPIの同期タイムラグやCSV手動更新の入力ミスなど、情報伝達の仕組みに起因する課題です。複数チャネルの在庫をリアルタイムに自動連動させることで、これらの人的ミスやデータ不一致は大幅に軽減できます。

 

一方で、返品キャンセルの在庫戻し漏れといった運用ルールの曖昧さや、複数拠点による在庫の分断は、システムを導入しただけでは解決しません。出荷件数が増えるとデータ上の数値は正確でも、現場の入出荷作業や倉庫内の物理オペレーションがボトルネックとなり誤出荷が発生するリスクが残ります。

 

システムはデータの正確性を担保する仕組みであり、現場の物理的な作業スピードや精度までを保証するものではありません。この限界を踏まえた上で、システム運用にとどめるか物流外注まで踏み込むかを判断することが重要です。

3.3. 失敗しないための4つの判断基準

自社運用でシステム導入にとどめるか、物流外注に切り替えるかを判断する際は、以下の4つの観点から総合的に見極めることが重要です。

① 月間出荷件数

月間出荷数が増えるほど、梱包・発送業務に必要な工数も増加します。特に数百〜数千件規模になると、自社スタッフだけで対応することが負担となり、物流外注を検討するきっかけになります。

② SKU数と商品の保管特性

取扱SKU数が膨大である場合やサイズおよび温度管理などの特殊な保管条件がある場合、自社でのスペース確保や管理コストが負担となるため専門ノウハウを持つ物流倉庫への委託が有効です。

③ 拠点数

国内1拠点の運用であればシステム導入で十分な効果を得られますが、複数拠点や越境ECなど国内外に分散管理する場合は拠点間のデータ連携や物流網構築を含めた外注が現実的な選択肢となります。

④ 社内の運用体制・リソースの有無

システムを正しく運用し続ける専任担当者やルール整備の体制が社内にない場合、在庫ズレが再発しやすくなるため業務ごと外注へ委ねてコア業務へリソースを集中させる判断が適しています。

 

物流業務を外部委託する場合は、倉庫の保管や出荷作業だけでなく、費用相場や委託先の選び方まで事前に確認しておくことが重要です。

 

>>> 関連記事:倉庫アウトソーシングとは?費用相場・メリット・失敗しない選び方を徹底解説 

4. EC在庫管理サービスおすすめ10選|公開料金・特徴の比較

4.1. 主要10サービスの料金・機能比較一覧

ここでは、EC在庫管理に活用できる主要サービス10選を紹介します。自社の事業規模や運用体制に合ったサービス選びの参考にしてください。

① Ezbuy Japan(株式会社Ezbuy Japan)

Ezbuy Japanは、在庫管理だけでなく、商品の入荷・検品・保管からピッキング・梱包・出荷まで、EC物流業務を一括して外部委託できるフルフィルメントサービスです。

 

複数のECモールや自社ECサイトからの注文を一元管理し、在庫情報と連携することで、在庫管理から出荷までの業務効率化を支援します。自社で在庫管理システムを導入するだけではなく、倉庫作業や出荷業務までまとめて外部化したい事業者に適しています。

 

初期費用は無料で、必要な機能に応じてプランを選択できる料金体系です。

  • 倉庫フルフィルメント:月間出荷数に応じた従量課金制。保管スペースや梱包仕様などの条件に応じて個別見積もりとなります。
  • 在庫・受注管理システム:複数店舗の一元管理や複数倉庫とのAPI連携に対応。無料プランに加え、月額49ドル、199ドルのプランを用意しています。

※在庫管理システム単体ではなく、在庫管理を含む物流業務を外部委託できるフルフィルメントサービス

おすすめの事業者 

在庫管理だけでなく、入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷までの物流業務をまとめて外部化したい事業者におすすめです。特に、複数モールを運営しており、社内の物流業務負担を軽減したい企業に適しています。

② TEMPOSTAR(SAVAWAY株式会社)

クラウド型でありながら自社フローに合わせた柔軟なカスタマイズが可能なEC一元管理システムです。5分間隔の自動在庫同期で売り越しを防止するほか、受注件数や商品登録数の上限がなく複数倉庫のマルチロケーション管理にも対応しています。

 

初期費用は要問い合わせで、月額11000円からのスタンダードプランを用意しています。商品数に応じた商品課金と受注件数に応じた受注課金を組み合わせた体系となっています。

 

おすすめの事業者 

将来的な拠点増加や事業拡大を見越し、自社独自の運用フローに合わせて柔軟にシステムを拡張したい事業者におすすめです。

③ GoQSystem(株式会社GoQSystem)

在庫連携の反映が最短1分と非常に高速で、直感的に操作できる管理画面が特徴のEC一元管理システムです。受注件数が増えても安心の定額制を採用しており、累計5万社以上の導入実績を誇ります。受注・在庫・商品・出荷・売上管理まで幅広い業務をカバーし、売り越しリスクの低減に役立ちます。

 

初期費用ゼロ円のフリープランと、初期費用30000円からの有料プランを用意しています。

  • フリープラン: 月額0円で月間受注件数100件まで利用可能
  • 受注・在庫連携管理プラン: 月額29800円で受注件数無制限の定額制

20日間の無料トライアルも提供されています。

 

おすすめの事業者 

注文数が多く従量課金によるコスト増加を抑えたい企業や、モール間の在庫反映スピードを優先して売り越しリスクを極力減らしたい事業者におすすめです。

④ スマレジEC・一元管理(株式会社スマレジ)

在庫管理から受注・顧客管理まで幅広くカバーするEC業務効率化ツールです。全店舗一律や割合などの条件で各モールへ在庫を自動振り分けできるほか、複数チャネルをまたいだ顧客データの名寄せや購入条件に応じた自動メール送信機能を搭載しています。

 

料金体系は初期費用30,000円、月額20,000円から利用可能です。共用サーバー基本費用と商品点数1000点までの在庫管理機能が含まれたわかりやすい料金設定となっています。

 

おすすめの事業者 

在庫の一元管理だけでなく、購入履歴を活用した顧客管理やリピート施策まで一気通貫で強化したい事業者におすすめです。

⑤ コマースロボ(株式会社コマースロボティクス)

受注管理機能と倉庫管理システムWMSを統合し、RPA技術によってEC管理業務を自動化するシステムです。セット商品設定や配送指示の自動化に加え、出荷者と倉庫側でリアルタイムに在庫データを共有し賞味期限管理や引き当て制御にも対応します。

 

自動出荷プランの場合、月額10000円で500件までの出荷に対応します。501件以降は出荷件数に応じた従量課金制となっています。

 

おすすめの事業者 

複雑な受注処理やセット販売が多く、出荷作業の自動化と倉庫とのリアルタイム連携を同時に実現したい事業者におすすめです。

⑥ LOGILESS(株式会社ロジレス)

受注管理と倉庫管理が一体となったEC向け自動出荷システムです。10分に1回の自動連携に対応し、注文から出荷までをシームレス化し、複数倉庫からの最適出荷や賞味期限・温度帯に合わせた高度な在庫コントロールを可能にします。

 

1倉庫利用および月間出荷件数300件までの場合、月額20000円から利用可能です。301件以降は出荷実績に応じた従量課金制となっています。

 

おすすめの事業者 

複数倉庫を運用している企業や、注文確認から発送指示までのロジスティクス業務を極力自動化したい事業者におすすめです。

⑦ logiec(株式会社はぴロジ)

複数倉庫の在庫管理や出荷フローを自動処理するクラウド型流通統合システムです。ロケーション管理やロット・賞味期限管理に対応し、購入条件に応じた同梱物制御やAmazon FBAと自社倉庫の分散出荷処理を柔軟に行えます。

 

月額15000円の基本料金に、出荷件数に応じた従量課金を組み合わせた料金体系です。500件までは基本料金内で利用でき、出荷ボリュームに応じた割引も適用されます。

 

おすすめの事業者 

複数の物流拠点を併用している事業者や、顧客属性に応じた同梱物の変更など高度な配送ルールの自動化を求めている企業におすすめです。

⑧ ロジクラ(株式会社ロジクラ)

スマートフォンを活用して現場で手軽に在庫管理ができるクラウド型システムです。スマホアプリによる検品やリアルタイムの在庫確認に対応し、セット販売、ロット管理、有効期限管理、拠点間移動など倉庫管理に必要な機能を網羅しています。

 

Premiumプランの年契約の場合、月額40000円から利用可能です。月間出荷件数2001件以降は従量課金制となります。

 

おすすめの事業者 

実店舗と倉庫の在庫をスマホでリアルタイムに把握したい企業や、現場でのハンディ端末導入コストを抑えて検品ミスを減らしたい事業者におすすめです。

⑨ CROSS MALL(株式会社アイル)

専任担当による手厚いサポートと、平均5~10分の高速自動在庫同期が特徴のEC一元管理システムです。受注・発注・仕入管理から実店舗・卸連携まで対応し、主要モールやカートシステムと幅広く連携できます。

 

初期費用0円、月額10,000円×連携サイト数からの定額料金制を採用しています。受注件数が増えても追加の従量課金が発生しない点が魅力です。

 

おすすめの事業者 

受注件数が多く従量課金による費用の膨らみを抑えたい企業や、導入時および運用中の手厚いサポート体制を重視する事業者におすすめです。

⑩ 助ネコEC管理システム(株式会社アクアリーフ)

複数モールの在庫を一括管理し、異なる商品コードの紐付けや最低在庫数を下回った際のアラート通知に対応するクラウド型システムです。オートロボ機能による受注処理の自動化や外部倉庫への自動出荷連携も備えています。

 

必要な機能のみを単体契約できる固定料金制を採用しています。在庫管理単体および受注管理ベーシック版は月額21000円から利用可能で、初期費用やオプション契約に応じたプランが用意されています。

 

おすすめの事業者 

必要な機能だけをピンポイントで導入したい企業や、現場の運用に合わせて手動と自動の処理を柔軟に使い分けたい事業者におすすめです。

 

ここまで紹介した10サービスについて、料金体系や無料トライアルの有無、特におすすめの事業者を比較できるよう、一覧にまとめました。

サービス名

初期費用

月額料金目安

無料トライアル

特におすすめの事業者

Ezbuy Japan

0円

0円〜(SaaS:$0/$49/$199)※倉庫代行は別途見積もり

要確認

出荷業務を外部化したい越境EC事業者

TEMPOSTAR

要問い合わせ

11,000円〜(商品課金+受注課金)

30日間

拡張性を重視し、将来的な拠点増加を見据える事業者

GoQSystem

0円〜

0円〜(100件まで)/29,800円〜(受注件数無制限)

20日間

受注件数が多く、従量課金を抑えたい事業者

スマレジEC・一元管理

30,000円

20,000円〜

要確認

在庫管理とあわせて顧客管理も強化したい事業者

コマースロボ

要問い合わせ

10,000円〜(500件まで)

要確認

セット販売や複雑な受注処理が多い事業者

LOGILESS

要問い合わせ

20,000円〜(300件まで)

要確認

複数倉庫を運用し、出荷業務を自動化したい事業者

logiec

要問い合わせ

15,000円〜(500件まで)

要確認

複数拠点を運用し、高度な配送ルールに対応したい事業者

ロジクラ

要問い合わせ

40,000円〜(年契約)

要確認

実店舗と倉庫の在庫をスマートフォンで管理したい事業者

CROSS MALL

0円

10,000円〜+連携サイト数に応じて加算

なし(デモあり)

受注件数が多く、定額制を重視する事業者

助ネコEC管理システム

契約内容による

21,000円〜(機能単体契約可)

30日間

必要な機能だけを個別に導入したい事業者

 

※料金は各社の公開情報をもとにした目安です。出荷件数・SKU数・連携するモールやカートの数などの条件によって料金が変動する場合があります。最新の料金や正式な見積もりについては、各サービス提供会社へご確認ください。

4.2. 料金体系の3つのパターン

EC在庫管理サービスの料金構造は、大きく3つのパターンに分類できます。契約前に自社がどのタイプに当てはまるかを確認することで、見積もり金額の妥当性を正確に判断できるようになります。

パターン①:完全定額制 

月間の受注件数や出荷件数にかかわらず月額料金が一定のタイプです。受注数が増えてもコストが変動しないため毎月の費用を予測しやすいメリットがありますが、出荷件数が少ない初期段階では割高になる場合があるため注意が必要です。

パターン②:基本料金と従量課金制の組み合わせ 

一定の件数までは基本料金に含まれ、超過分に対して1件あたり数円から数十円の従量課金が発生するタイプです。出荷件数が少ない時期は固定費を低く抑えられますが、事業拡大に伴い出荷数が急増した際に想定以上のコスト膨張につながるリスクがあります。

パターン③:機能やプラン別の段階制 

在庫管理や受注管理など必要な機能ごとに個別プランを契約するタイプです。自社の運用に必要な機能だけを無駄なく選べる柔軟性がある一方で、事業成長に合わせて機能を追加するたびに月額料金が積み上がっていく側面があります。

 

自社の月間出荷数の変動幅や将来的に必要な機能を洗い出した上で、どの料金体系が自社にとって最も費用対効果が高いかを試算および比較することが重要です。

4.3. 契約前に確認すべき4つの隠れコスト

見積もりを依頼する際は、以下の4つの隠れコストを必ず確認しておきましょう。

① 初期費用と導入設定費 

月額費用とは別に初期設定費用が発生するサービスが多く存在します。既存システムからのデータ移行やモールとの初期連携設定に対して追加の作業費が発生することもあるため、導入開始時に必要な総額を事前に把握することが重要です。

② 従量課金の超過単価 

基本料金と従量課金制を組み合わせたサービスでは、契約プランの上限件数を超えた注文に対して1件ごとの追加料金が発生します。セール時など出荷数が急増する時期を想定し、超過分の単価設定や課金条件をあらかじめ確認しておく必要があります。

③ オプション機能の追加費用 

受注管理機能や外部倉庫連携、賞味期限管理などの高度な機能が基本プランに含まれず、上位プランへの変更や追加アドオン費用として発生するケースがあります。自社に必要な機能が標準で網羅されているか事前の確認が不可欠です。

④ 対応モールやカート数による追加費用 

複数のECモールやカートシステムと連携する場合、連携サイトの数に応じて月額料金が加算される料金体系が存在します。将来的に新しいモールへ出店を予定している場合は、サイト追加時の費用感まで含めて試算しておく必要があります。

5. 多店舗・多拠点・越境ECにおける在庫管理の5つの注意点 

店舗数や拠点数、販売国が増えるほど在庫管理の難易度は上がります。ここでは多店舗や多拠点、越境ECの現場で特につまずきやすい5つのポイントを解説します。

多店舗や越境ECにおける在庫管理の注意点 

5.1. 拠点間での在庫の偏りが発生しやすい 

複数の倉庫や店舗に在庫を分散して保管していると、ある拠点では欠品している一方、別の拠点には在庫が余っているといった偏りが発生しやすくなります。

 

こうした状態を防ぐには、各拠点の在庫状況を一元的に把握できる仕組みを整え、在庫移動や補充のルールを明確にすることが重要です。複数拠点を運営する場合は、拠点ごとの在庫だけでなく、全体の在庫を横断して確認できるシステムを選ぶとよいでしょう。

5.2. モールごとや国ごとに異なる在庫連携の仕様 

楽天市場やAmazon、自社ECサイトなど、販売チャネルによって在庫連携の仕様や更新頻度は異なります。同期頻度や連携方法を十分に確認せずに運用すると、在庫反映の遅れによって売り越しが発生する可能性があります。

 

複数チャネルを運営する場合は、対応しているモール・カートの種類だけでなく、在庫情報の更新頻度やAPI連携の有無も確認しておきましょう。

5.3. 為替変動・関税・輸送遅延による在庫計画への影響 

海外からの商品調達や越境ECでは為替変動や通関手続きの影響で入荷スケジュールが遅延しやすいため、入荷予定日に十分な余裕を持たせ遅延を織り込んだ発注サイクルを組むことで欠品リスクを最小限に抑えられます。

5.4. 拠点や国ごとに異なる法規制や表示ルールへの対応 

食品や化粧品などは販売国ごとに表示義務や輸入規制が異なるため、システム上で在庫として計上されていても実際には販売できない事態を防ぐべく、各国の販売条件とシステム上の在庫ステータスを正しく一致させておく必要があります。

5.5. 拠点が増えるほど運用責任者の所在が曖昧になりやすい 

拠点数が増加すると拠点ごとのルール把握や異常時の報告フローが曖昧になりやすいため、拠点をまたぐ統一運用ルールを策定し責任者を明確に定めることが多拠点運用を円滑に維持するための必須条件となります。

6. EC在庫管理システム導入と外注の判断基準

EC在庫管理システムの導入と物流業務の外注で迷った場合は、コストだけでなく、自社の業務量や運用体制も踏まえて判断することが重要です。ここでは、具体的な判断基準と検討の進め方を解説します。

6.1. EC在庫管理の自社運用と外注を比較

自社運用と外注のどちらを選択すべきかを判断する際は、システムの月額料金と外注の委託費用を単純比較するだけでは不十分です。自社運用にはシステム利用料に加えて作業スタッフの人件費や倉庫の保管コスト、各種隠れコストが発生するため、総コストの観点から比較する必要があります。

  • 自社運用の総コスト算出式 

自社運用の費用は、システム利用料に作業工数から換算した人件費、倉庫や保管の維持費、さらに初期費用やオプションなどの隠れコストを足し合わせた合計額となります。

  • 外注の総コスト算出式 

外注の費用は、委託先の月額基本料金に出荷件数に応じた従量課金および初期費用を加算した合計額となります。

 

出荷件数が少ない初期段階では人件費や保管費を抑えやすいため自社運用が有利ですが、出荷数が月間数百から1000件を超えると作業工数が膨らみ外注のコストメリットが上回る損益分岐点を迎えます。また数値上のコストが同程度であっても、社内リソースや多拠点運用のリスクを踏まえて外注を選択することが運用の安定につながります。

 

物流アウトソーシングを選択する場合は、フルフィルメントの対応範囲や委託先の選び方もあわせて確認することが重要です。

 

>>> 関連記事:【今さら聞けない】フルフィルメントとは?3PLとの違いや失敗しない業者選びを解説 

6.2. EC在庫管理システム・外注の導入検討5ステップ

自社に最適なシステム選定や外注判断を円滑に進めるため、以下の5つのステップで検討を進めることが推奨されます。

ステップ1:在庫管理の課題整理

同期タイムラグや手動入力ミス、在庫戻し漏れ、拠点分断、入荷ズレなど自社が直面している課題を整理し、システム導入で解決できるか運用ルールの見直しが必要かを切り分けます。

ステップ2:出荷数とSKU数の推移把握

直近の月間出荷件数と取扱SKU数を洗い出し、今後半年から1年程度の増加予測を立てることでシステム導入と外注のどちらが適しているかを判断する基準を明確にします。

ステップ3:自社運用と外注のコスト試算

現状の人件費や保管費をもとに自社運用の総コストを算出し外注先との見積もりと比較を行うほか、将来の出荷数増加に伴う損益分岐点までシミュレーションしておきます。

ステップ4:候補サービスの絞り込み

自社の出荷件数やSKU数および対応モールに合うサービスを2~3社に絞り込み、定額制や従量課金制といった料金パターンが自社の出荷傾向に適合するかを確認します。

ステップ5:隠れコストを含めた最終比較

絞り込んだ候補先に見積もりを依頼し、初期費用や従量課金の超過単価、オプション費用などの隠れコストを含めた年間の総額費用で比較した上で最終判断を行います。

7. まとめ

EC在庫管理システムを導入することで、複数モールや自社ECサイトの在庫を一元管理し手動更新によるタイムラグや入力ミスを排除できます。

 

しかし、返品処理の運用ルール決定や複数拠点での物理的な在庫分断など、システム導入のみでは解決できない課題も存在します。月間出荷数やSKU数、社内の運用リソースを総合的に考慮し、システム運用にとどめるか物流外注まで踏み込むかを慎重に見極めることが成功の鍵となります。

 

「在庫管理だけでなく、入荷から出荷までまとめて効率化したい」「複数チャネルのEC物流を一元管理したい」という方には、Ezbuy Japanのフルフィルメントサービスがおすすめです。

 

Ezbuy Japanでは、入荷・検品・保管から、在庫管理、ピッキング・梱包、出荷まで、EC物流業務を一貫してサポートしています。自社の運用状況や出荷量に合わせて物流体制を構築できるため、在庫管理と物流業務をまとめて効率化したい場合にも対応できます。

 

EC在庫管理サービスの導入や物流アウトソーシングを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

8. よくある質問

Q1. EC在庫管理システムとは?

EC在庫管理システムとは楽天市場やAmazonおよび自社ECサイトなど複数チャネルの在庫を一元管理し、受注や出荷データと連動して在庫数をリアルタイムに自動同期することで売り越しや欠品を防ぎ手作業の負担を大幅に削減する仕組みです。

Q2. EC管理とは?

EC管理とはネットショップ運営における受注や在庫および商品情報、顧客対応から発送に至る一連の業務全般を管理することを指し、特に複数モールを展開する際には正確な在庫連携と効率的なロジスティクス体制の構築が不可欠となります。

Q3. 在庫管理の4原則とは?

データと実在庫を一致させる正確性、常に状況を把握できる可視性、過剰在庫と欠品を防ぐ適正化、作業の無駄を省く効率性の4つを指し、EC事業においてはこれらに加えて複数チャネル間をリアルタイムに繋ぐ自動連携が重要な要素となります。

Q4. ECサイトの在庫切れとは?

実際の在庫数や引き当て済みの数量を差し引いた販売可能在庫がゼロになり注文を受けられない状態を指し、モール間の在庫同期のタイムラグが発生すると売り切れにもかかわらず注文を受け付けてしまう売り越しトラブルへ直結します。