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ベトナムで人気の日本製品とは?売れる理由と販売手法を解説【2026年最新】

By Nanami
13/10/2026 UTC.

ベトナムでは、日本製品は品質や安全性への信頼が高く、化粧品やサプリメント、食品、日用品など、幅広いカテゴリーの商品が支持されています。一方、日本で人気の商品が、必ずしもベトナムでも売れるとは限りません。現地の消費者ニーズや価格帯、販売環境を踏まえた商品選びが重要です。

 

本記事では、ベトナムで日本製品が人気を集める理由と、売れ筋の7カテゴリーを解説します。さらに、売れにくい商品の特徴や主な購入チャネル、販売時に注意したい価格・模倣品・規制の課題も紹介します。ベトナム市場への参入や日本製品の輸出・販売を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1. ベトナムで人気の日本製品とは?

ベトナムでは、品質や耐久性、安全性への評価を背景に、化粧品やサプリメント、食品、日用品など、幅広いジャンルで日本製品が支持されています。

 

では、現地の消費者は具体的にどのような点を評価しているのでしょうか。本章では、対象や調査時期の異なる3つの調査データをもとに、日本製品が選ばれる理由を解説します。

1.1. 3つの調査から読み解く日本製品が人気の理由

日本製品がベトナムでどのように評価されているのかを把握するため、本記事では3つの調査結果を参照します。ベトナム国内の消費者を対象とした調査に加え、日本在住のベトナム人を対象とした調査も取り上げ、品質や安全性に対する評価、購入頻度、情報収集の傾向を整理します。

 

なお、調査ごとに対象者や質問内容が異なるため、結果を単純に比較するのではなく、それぞれの調査対象と調査方法を踏まえて読み解く必要があります。

調査名・実施者

調査対象・時期

主な結果

ベトナムにおける日本ブランド認識・購買実態調査(ネオマーケティング)

ハノイ・ホーチミン在住の18〜49歳、150人。2026年4月実施

日本製品への好意度は98%ではなく、100%(Top2Box)。好意度の理由では「製品品質」が89%で最多

ベトナムにおける日本文化の実態調査(モニタス)

ハノイ・ホーチミン在住の18歳以上のMoMoユーザー1,200人。2025年1〜2月実施

訪日経験者は、非訪日経験者より日本製品の購入頻度が高い傾向。日本に関する情報収集ではSNSが主要なチャネル

在留ベトナム人の日本製品の利用実態調査(グローバル・デイリー)

日本在住のベトナム人104人。2025年12月〜2026年1月実施

ベトナムで日本製品を選ぶ理由は「品質が高い」が72.1%、「安全性・成分が信頼できる」が71.2%

※調査ごとに対象者、サンプル数、質問内容が異なるため、数値を単純に比較・合算することはできません。また、3つ目の調査は日本在住者を対象としており、ベトナム国内の消費者全体の傾向を直接示すものではありません。

 

しかし、異なる視点を持つ複数のデータに共通して浮かび上がるのは、「品質・耐久性」「安全性・成分」「訪日経験とSNS」という一貫した傾向です。

 

次に、日本製品が選ばれる具体的な理由を見ていきます。

3つの調査から読み解く日本製品が人気の理由

ベトナム市場で日本製品が選ばれる3つの理由

1.2. 理由①|品質・耐久性への絶大な信頼

ベトナムで日本製品が支持される理由の一つは、品質や耐久性に対する信頼です。

 

ネオマーケティングが実施した調査では、日本ブランドを選ぶ理由として品質や耐久性を挙げた人が約89パーセントにのぼり、グローバル・デイリーの調査でも選定理由の第1位に高い品質が選ばれています。

 

ベトナムの消費者にとって日本製品は「価格が多少高くても、品質に納得できれば購入したい」と考える消費者もいると考えられます。

 

JETRO(日本貿易振興機構)の分析でも、価格と品質のバランスを慎重に見極める「価値納得型」の消費動向が指摘されており、品質への信頼は、日本製品の購入を促す要因の一つと考えられます。

1.3. 理由②|安全性・成分への安心感

ベトナム市場における日本製品の選定基準として、成分や安全性がもたらす安心感も見逃せない重要なポイントです。グローバル・デイリー社の調査では、安全性の高さを購入理由に挙げる割合が約71パーセントに達し、品質と肩を並べる主要な判断基準となっています。

 

背景には、現地市場における模倣品や偽造品への強い警戒感が存在します。消費者の間では、健康や美容を自身の将来への投資と捉え、成分や安全性を厳しくチェックしてから購入する傾向が強まっています。

 

特にサプリメントや化粧品、ベビー用品といった肌に触れたり口に入れたりする商品において、この安全性を重視する傾向が見られます。

1.4. 理由③|訪日経験とSNSによる購買の後押し

ベトナムにおける日本製品の需要を加速させているもう一つの大きな要因は、現地消費者の訪日体験とSNSによる情報発信の連鎖です。

 

モニタスの調査によると、日本へ渡航した経験がある層は、そうでない層と比較して月1回から四半期に1回といった高い頻度で日本製品を購入している傾向が明らかになっています。

 

現地で実際に商品に触れ、その良さを実感した体験が、帰国後の継続的なリピート購入へとつながっています。さらに、SNS上で展開されるリアルな口コミや、在日ベトナム人による発信が母国の家族や友人の購買意欲を強く後押ししており、こうした情報の広がりも、日本製品への関心や購入を後押しする要因と考えられます。

2. ベトナムで人気の日本製品一覧

ベトナム市場において、日本製品は幅広いジャンルで高い支持を集めています。

しかし、カテゴリごとに求められる品質基準や、輸出・販売における規制のハードルは大きく異なります。

 

ここでは、ベトナムで特に人気を集める主要な7つのカテゴリとその特徴、販売のハードルなどを分かりやすく一覧にまとめました。

 

カテゴリ

人気の根拠・特徴

代表的な商品例

販売前のハードル

向いている販路

化粧品・スキンケア

日本ブランドのシェアは約17パーセントを占める

化粧水、美白美容液、日焼け止め

中

現地ECモール

健康食品・サプリメント

テト(旧正月)などのギフト需要が非常に高い

コラーゲン、マルチビタミン

高

現地代理店

食品・お菓子・調味料

在日ベトナム人の購入率が最も高い

スナック菓子、抹茶、調味料

中

現地ECモール、代理店

日用品

消耗品であり、リピート購入されやすい

洗剤、シャンプー

低〜中

現地ECモール(現地在庫)

ベビー・マタニティー用品

子ども向け商品ほど「日本製」の品質が重視される

紙おむつ、ベビー用スキンケア

中

現地EC、専門店への卸

家電・美容家電

日本ブランドに対する技術的な評価が非常に高い

炊飯器、美容家電

高

現地代理店

ホビー・アニメ・キャラクターグッズ

日本のアニメやマンガ文化が深く浸透している

フィギュア、トレーディングカード

低〜中

越境EC

 

以下には、各カテゴリの詳細な動向と、現地で選ばれる背景を個別に解説します。

2.1. 化粧品・スキンケア

ベトナムの化粧品・スキンケア市場では、年間を通じて強い日差しや紫外線対策への関心の高さを背景に、出典と指標を明記したうえで、「日本ブランドのシェアは約17%とされています」などと記載します。毎日のスキンケアに欠かせない化粧水や美白美容液、日焼け止めなどが中心であり、現地進出における主力カテゴリとして高いポテンシャルを持っています。

 

一方で、ベトナム国内での販売には保健省医薬品管理局(DAV)への届出や規定のベトナム語ラベル表示が必須となります。販路としては、美容系コンテンツやライブ配信との相性が抜群なShopeeやTikTok Shopなどの現地ECモール活用が最適です。

 

TikTok Shopへの出店を検討している方は、外国企業向けのTikTok Shopベトナムでの販売方法も参考にしてください。

2.2. 健康食品・サプリメント

ベトナムの健康食品やサプリメント市場では、日本製品が高品質な贈答品として極めて高い評価を得ており、テトの時期には帰国者の定番土産として圧倒的な需要を誇ります。現地での使用経験を持つ消費者も多く、美容や健康維持を目的としたコラーゲンやグルコサミン、マルチビタミンなどが日々活発に取引されています。

 

一方で、サプリメントは現地市場における規制のハードルが全カテゴリ中で最も高い分野であり、保健省への製品登録や広告表現の事前審査が厳しく義務付けられています。そのため、複雑な許認可手続きや制度変更に対応できる信頼性の高い現地代理店をパートナーに据えた販売ルートの構築が不可欠です。

2.3. 食品・お菓子・調味料

ベトナム市場における日本からの食品・お菓子・調味料への需要は年々高まっており、出典と対象期間、比較する年を明記するか、根拠を確認できない場合は削除します。在日ベトナム人の購入意向調査でも上位を独占しており、スナック菓子やチョコレートといった日常のおやつから、テトの贈答用としても選ばれる抹茶やこだわり調味料まで幅広いアイテムが親しまれています。

 

一方で、食品の販売にあたっては適切な賞味期限の管理や、規定のベトナム語ラベル表示への対応が必須となります。特に品質保持が重要な商品は、賞味期限と輸送日数のバランスを考慮し、ECモールで手軽に買える加工品や、代理店経由で現地の大型スーパーへ展開するなど、商品特性に合わせた適切な販路選択が成功の鍵となります。

2.4. 日用品

ベトナム市場における日用品は、シャンプーや洗濯洗剤といった消耗品を中心に、在日ベトナム人の高いリピート率を誇るカテゴリです。日常的に使用・購入されるため、一度気に入られたブランドは継続的な購入へつながりやすく、EC販売との親和性が非常に高い点が大きな特徴です。

 

一方で、液体やスプレー、アルコール成分を含む商品は航空輸送の制限を受けやすく、重量がかさむことで送料が割高になりがちです。そのため、適切な価格設計を行った上で、現地に在庫を確保してスムーズに配送できる現地ECモールでの展開が最適な販売チャネルとなります。

2.5. ベビー・マタニティー用品

ベトナムでは子育てに関連するアイテムにおいて、安全性や品質を最優先して「信頼できる日本製を選びたい」という意識が非常に強く働きます。代表格である紙おむつをはじめ、おしりふきや哺乳瓶などは現地の大手マザー&ベビー専門店でも広く取り扱われており、高いブランドステータスを確立しています。

 

ただし、かさばる紙おむつなどの商品は輸送コストが負担になりやすいため、日本からの直送ではなく現地在庫型のEC販売や、専門店への卸売ルートを活用するのが効果的です。なお、粉ミルクなどの乳児用食品は厳格な規制対象となるため、事前の詳細な調査が不可欠です。

2.6. 家電・美容家電

調査対象の指標が家電製品のブランド選好である場合、「調査では、家電製品を購入する際に日本ブランドを選びたいと回答した割合が98%でした」とします。技術力や信頼性に対する評価が極めて高い分野です。炊飯器や空気清浄機、高機能ドライヤーなどは常に高い関心を集める憧れの的となっています。

その一方で、ベトナムの電圧(220V)と日本国内向け(100V)仕様の違いや、保証・アフターサービスの整備が必要となるため、日本からそのまま輸出しやすいカテゴリではありません。そのため、現地仕様に適合したモデルを信頼できる現地代理店経由で展開するルートが基本となります。

2.7. ホビー・アニメ・キャラクターグッズ

ベトナムの若い世代を中心に日本のアニメやマンガ文化が深く浸透しており、フィギュアやトレーディングカード、キャラクター文具などのグッズ類にも根強いファン層が存在します。日本国内でしか手に入らない限定品やコレクターズアイテム自体が強力な付加価値となります。

 

販売にあたっては、知的財産権に関する正規品であることの証明や、海外での販売ライセンス範囲をクリアしているかどうかの確認が重要となります。コレクター向けの少量多品種な展開になりやすいため、まずは越境ECを活用したテスト販売からスモールスタートするのが効率的です。

 

ベトナム市場において、日本製品は幅広いジャンルで高い支持を集めています。しかし、カテゴリごとに求められる品質基準や、輸出・販売における規制のハードルは大きく異なります。

 

ベトナムでの商品販売に向けて、ECモールへの出店や物流、現地マーケティングなどの支援を検討している方は、ベトナムでの商品販売を支援するサービスもご覧ください。

3. ベトナムで人気でも売れにくい日本製品の共通点と理由

ベトナムで日本製品への評価が高くても、すべての商品が売れるとは限りません。

ここでは、具体的な4つのケースをもとに、売れにくい理由と販売時の注意点を解説します。

3.1. アパレル・ファッション

ベトナム市場のファッション分野では、日本ブランドの優位性が他カテゴリに比べて小さく、市場調査でも日本ブランドを選びたいと回答した割合は41%で、調査対象の国・地域のブランドの中で4位でした。背景には、トレンドの移り変わりが非常に速く、価格の安さと新デザインが重視される市場において、韓国や中国の競合ブランドとの激しいシェア争いがあるためです。

 

また、ベトナム国内は元々衣料品の一大生産拠点としての側面も持っています。店頭に並ぶ日本ブランドの衣類であっても現地で縫製されているケースが多く、他の製品カテゴリほど「日本製であることの圧倒的な品質優位性」を訴求しにくいという構造的な課題が存在します。

3.2. 価格差を正当化できない高価格帯商品

ベトナム市場においては、どれほど製品自体の品質が高く評価されていたとしても、その価格差を合理的に正当化できなければ現地消費者に手に取ってもらうことは困難です。市場調査のデータでも、日本ブランドに対して手頃な価格のイメージを持つ人は約21パーセントにとどまる一方、購入をためらう最大の理由として約62パーセントの人が高価格を挙げています。

現地の消費者は価格に対して非常に敏感であり、実際の購買データを見ても化粧品などの売上は低・中価格帯に集中する傾向があります。特に越境販売の場合は、送料や関税、ECモールの手数料が上乗せされることで現地での販売価格がさらに高くなり、価格差を納得させる独自の付加価値を示せなければ、類似する韓国製品や現地製品へ顧客が流れてしまいます。

3.3. 輸出・輸送規制のハードルが高い商品

日本国内でどれほど人気を集めている優れた商品であっても、厳しい輸出規制や複雑な輸送上の制約が壁となり、ベトナム市場へのスムーズな展開が困難になるケースは少なくありません。ここでは、流通や法的規制の観点から販売のハードルが高くなりやすい代表的な商品カテゴリと、それぞれの主な理由を整理します。

 

商品カテゴリ

主な流通・規制のハードル

リチウム電池内蔵製品

航空輸送において危険物として扱われるため、発送方法やルートが厳しく制限される

液体・スプレー・アルコール含有品

引火性などの安全上の理由から、航空便での輸送に大きな制限が課される

生鮮食品・冷凍食品

徹底した低温管理(コールドチェーン)が不可欠となり、輸送コストが非常に高騰する

粉ミルクなどの乳児用食品

国際基準や現地政府による輸入規制が極めて厳しく、個別の詳細確認が必要となる

医薬品

(目薬や胃腸薬など)

一般雑貨ではなく医薬品としての厳格な輸入・販売許可の登録が求められる

これらは決してベトナム国内での需要がないわけではなく、日本から海外へ送り出す際のコストや法的リスクが販売価格のバランスに見合わないという構造的な課題を抱えています。そのため、商品特性に応じた適切な物流ルートの選定が不可欠となります。

 

日本からベトナムへの発送を検討している方は、日本からベトナムへの荷物の送付料金についても参考にしてください。

3.4. 日本仕様(100V)の家電

日本国内での使用を前提とした100V仕様の家電製品は、そのままの状態ではベトナムのインフラ環境で利用することができません。現地で使用するためには別途変圧器の用意が必要となるほか、コンセントの形状が適合しないケースも多く、モーターやタイマーを搭載した製品では周波数の違いによって本来の性能を発揮できない恐れがあります。

 

さらに、多くのメーカー保証は日本国内での利用に限定されているため、万が一故障した際に現地で修理サポートを受けられないというリスクが生じます。高額な電子機器や家電であるほど、こうした購入後の不安がハードルとなります。ベトナム市場で展開する場合には、海外の電圧仕様に適合したモデルや、現地に正規の保守・サポート体制が整っている製品に絞って展開することが極めて現実的なアプローチとなります。

4. ベトナム向け日本製品の輸出・販売で直面する3つの壁

ベトナムで日本製品を輸出・販売する際は、価格競争、模倣品への不安、輸入規制への対応が主な課題となります。消費者の信頼を得るための対策と、販売に必要な手続きの両面から、3つの壁と具体的な対策を解説します。

4.1. 価格

ベトナム市場における日本製品の販売において、消費者が直面する最大のハードルは依然として価格の高さですが、単に価格を下げることだけが唯一の解決策ではありません。重要なのは、現地の購買心理に寄り添いながら、製品が持つ価値と「なぜその価格なのか」という納得感を的確に伝えることにあります。

 

具体的なアプローチとしては、初めての購入障壁を下げる小容量やお試しサイズの展開や、成分、製造工程、厳選された産地などの根拠を丁寧に訴求することが効果的です。特にテトなどの贈答需要においては価格よりも品質が圧倒的に重視される傾向があり、長持ちする耐久性や1回あたりのコストパフォーマンスを具体的に示すことで、割高感を解消し購買意欲を力強く引き出すことができます。

4.2. 模倣品(コピー品)

ベトナム市場においては模倣品やコピー品に対する消費者の警戒感が非常に強く、本物であるかどうかの確証を持てないことが購入を大きくためらわせる要因となっています。市場調査のデータでも、偽物への不安を抱く人が約55パーセントにのぼり、信頼できる購入先が分からないという悩みも根強く存在しています。

模倣品

ベトナム向け日本製品の販売で直面するコピー品問題 

 

こうした偽造品リスクからブランドを守り、消費者に安心感を届けるためには、ECモールの公式ストア制度を活用して正規販売店であることを明確に示すことが有効です。さらに、パッケージへの真贋確認用QRコードの導入や、現地における商標の早期登録など、先手を打った知財防衛の仕組みを構築することが長期的な信頼獲得に直結します。

4.3. ベトナム語ラベル表示とカテゴリ別の輸入手続き・許認可

ベトナム市場へ日本製品を輸出・販売するうえで避けて通れないのが、法令に基づく各種許認可の取得とベトナム語による正確な表記対応です。

 

現地で商品を流通させるには、取り扱う製品カテゴリごとに異なる所管官庁での手続きが必要となり、主な分野の要件は以下の通りです。

カテゴリ

主な手続き・許認可

担当官庁

ラベル・広告の要件

化粧品

化粧品公布(製品開示)の届出

保健省 医薬品管理局

ベトナム語ラベルが必須(広告の事前承認は不要化)

健康食品

製品登録(制度の最新動向に注意)

保健省 食品安全局

ベトナム語ラベルが必須(広告は事前確認が必要)

一般食品

製品の自己公表(自主宣言)の届出

地方所轄当局

販売時のベトナム語ラベル表示が必須

日用品

品目に応じた届出や認可(殺虫剤等は要登録)

品目により異なる

流通に向けたベトナム語ラベルの貼付が必要

 

輸入品を取り扱う際は、日本語パッケージの上から法定事項を記載したベトナム語の補助ラベル(サブラベル)を貼付するのが一般的です。この表示に不備や記載漏れがあると、通関手続きの大幅な遅延や、最悪の場合は現地での出荷停止処分を招く原因となります。

 

また、ベトナム語表示の徹底は単なる法令遵守の枠にとどまりません。消費者調査でも「パッケージが日本語ばかりで成分や使い方が分からない」という点が購入時の大きな不便として挙げられており、適切なベトナム語で製品特性を伝えることは販売率を押し上げる重要なマーケティング施策でもあります。

 

なお、ベトナムにおける貿易・許認可の規制は法改正の頻度が高いため、手続きの内容や所要期間が突然変更されるケースが見られます。事業を本格化させるにあたっては、必ず現地の専門家や信頼できるパートナーを通じて最新の運用ルールを確認するようにしましょう。

5. ベトナムにおける日本製品の主要な購入チャネルと情報収集源

ベトナムで日本製品を販売するには、消費者がどこで商品を購入し、何を参考に購入を判断するのかを把握することが重要です。ここでは、主な購入チャネルと情報収集源を整理します。

5.1. 主要な購入チャネル

ベトナム国内における日本製品の主要な購入チャネルとしては、ShopeeやLazada、Tikiといった日本製品・食品の購入先として、オンラインショッピングサイトを挙げた人は約6割でした。一方で、約45パーセントの消費者がスーパーマーケットを挙げるなど、商品の実物を確認して安心感を得られる実店舗での購買も依然として強力な販路として機能しています。

 

実店舗においては、日系スーパーや有力なドラッグストアチェーンが主な流通先となっており、例えばマツモトキヨシなどが現地で多数の店舗を展開し日本製コスメなどを広く届けています。また、EC市場の中でも近年はTikTok Shopの存在感が急速に高まっており、動画コンテンツを通じて製品の使用感を視覚的に訴求しながらそのままスムーズな購買へ誘導できるため、美容系アイテムを中心に非常に相性の良いチャネルとなっています。

 

ShopeeやLazadaへの出店を検討している方は、出店手順や販売を成功させるためのポイントを解説した関連記事もぜひご覧ください。

>>>関連記事:【2026年最新】ベトナムShopee出店ガイド|日本からの出店手順と成功のコツ 

>>>関連記事:Lazada(ラザダ)ベトナムで販売する方法 完全ガイド 

5.2. 購買行動に影響を与える情報収集源

ベトナムの消費者が日本製品の購入を決定するプロセスは単線的ではなく、SNSや検索エンジン、ECモールなど複数のタッチポイントを行き来しながら検討を重ねる非直線的な購買行動が大きな特徴となっています。各種調査データでも、情報収集源として「家族や友人からの口コミ」が約78パーセントと圧倒的な最多を記録しており、それにGoogle検索やFacebookが続く形となっています。

 

こうした消費者の情報接触行動に対応し、販売側が効果的に認知拡大と信頼獲得を進めるためには、次の施策を組み合わせた多角的なアプローチが極めて有効です。

  • ベトナム語でのSNS発信と情報充実: FacebookやInstagramなどの主要SNSにおけるベトナム語での商品紹介やブランド訴求を徹底し、事前の疑問を解消する。
  • 購入者レビューの積極的な蓄積: 多くの消費者が頼りにする口コミや評価を集め、商品ページに分かりやすく掲載して安心感を高める。
  • ショート動画やライブ配信の活用: ベトナム語で発信するインフルエンサーやTikTokクリエイターとタイアップし、動画を通じて具体的な使用感を訴求する。

6. ベトナムで日本製品を販売する3つの手法

ベトナムで日本製品を販売する方法は、越境EC・現地ECモール・現地在庫の3つです。それぞれの特徴を比較し、自社に合った販売手法を解説します。

6.1. 越境EC

越境ECは、日本国内から商品を直接ベトナムの購入者へ発送できる手法であり、現地に法人や専用倉庫を構えることなくスモールスタートできるため、初期費用や在庫リスクを最小限に抑えられます。そのため、自社製品が現地市場でどの程度受け入れられるかを確かめるテストマーケティングや、コレクター向けのホビー・キャラクターグッズのように日本国内限定の価値を持つ商品を展開するうえで非常に相性の良い選択肢となります。

模倣品

ベトナム市場における越境EC 

 

一方で、日本からの個別配送は日数を要するだけでなく送料も割高になりやすいため注意が必要です。加えて、ベトナムでは少額輸入品に対する免税措置が廃止されているため、越境ECであっても税負担をあらかじめ見込んだ適切な価格設計が不可欠となります。

 

越境ECの始め方や成功のポイントについて詳しく知りたい方は、ベトナム越境ECガイドも参考にしてください。

6.2. 現地ECモール出店

ベトナム国内向けのECモール出店は、ShopeeやLazada、TikTok Shopといった現地消費者が日常的に利用しているプラットフォームを活用するため、非常に高い集客力を活かせる点が最大のメリットです。本格的に店舗を開設して展開するには現地事業者としての登録が求められるため、日本企業の場合は現地代理店に輸入や運営を委託するか、現地法人を設立して参入する形が一般的です。

 

なお、モール側の手数料や年々高騰する顧客獲得コストが負担になりやすい点には注意が必要です。安易な値引き競争に頼るのではなく、プラットフォーム上で商品の魅力を最大限に伝える質の高いコンテンツづくりと、適切な価格戦略を両立させることが事業成功の重要なカギとなります。

6.3. 現地在庫の活用

現地在庫の活用は、あらかじめ商品をまとめてベトナムへ輸入し、現地の倉庫から購入者のもとへ迅速に配送する効率的な流通手法です。現地のフルフィルメントサービスを導入すれば自社で倉庫を保有する必要もなく、配送日数の短縮が期待できます。実際の日数は配送エリアやサービス条件によって異なります。

 

送料を抑えてリピート購入につなげられるため、日用品や化粧品などの継続販売と非常に相性が良く、一つの在庫拠点から複数のECチャネルやSNS経由の注文へ柔軟に対応できる強みもあります。ただし、まとまった量の事前輸入が前提となるため在庫リスクが生じ、輸入前にはベトナム語ラベルの貼付や必要な許認可手続きをすべて完了させておく必要があります。

 

ベトナムでの倉庫管理や配送代行について詳しく知りたい方は、ベトナムのフルフィルメントガイドも参考にしてください。

6.4. ベトナム進出における3つの販売方法の比較

ベトナム市場へ日本製品を展開するにあたっては、自社のリソースや商品の特性に合わせて、越境EC、現地ECモール出店、現地在庫の活用という3つの手法を戦略的に使い分けることが成功への近道となります。それぞれの特徴やコスト、物流面の違いを以下の比較表に整理します。

 

項目

越境EC

現地ECモール出店

現地在庫の活用

初期費用

低い

(手軽に開始可能)

中程度

高い

(まとまった資金が必要)

在庫リスク

低い

(受注発注が可能)

中程度

高い

(事前の大量仕入れが前提)

配送日数

長い

(約1〜2週間程度)

出荷元や店舗により異なる

短い

(数日以内のスピーディーな配送)

規制対応

比較的少ない

(一部商品に注意)

必要(製品登録や許認可が必須)

必要

(輸入前の製品登録・ラベル貼付)

向いている段階

テスト販売・需要検証

本格的な市場参入・集客重視

継続販売・売れ筋商品の事業拡大

 

事業展開のステップとしては、最初から多額の投資を行うのではなく、まずは越境ECを活用して現地での需要や手応えを慎重に確かめるアプローチが有効です。

 

その中で市場での反応が良いと分かった商品から順次現地ECモールでの本格展開へシフトし、さらに売れ筋がしっかりと固まった段階で現地在庫の活用へ切り替えることで、配送スピードの向上とコスト削減の両面で圧倒的な競争力を築くことができます。

 

ベトナムで日本製品の販売を検討している方は、ベトナムでの商品販売を支援するサービスをご覧ください。

 

自社に合った販売方法や市場参入の進め方については、まずはお気軽にお問い合わせください。

7. まとめ

ベトナムで人気の日本製品は、品質や安全性への信頼を背景に、化粧品・食品・日用品など幅広いカテゴリーに及びます。ただし、実際に売れるかどうかは、現地のニーズや価格、販売規制、購入しやすさによって異なります。

 

ベトナム市場への参入を成功させるには、商品の特性に合った販売チャネルを選び、現地の消費者ニーズを踏まえて販売戦略を立てることが重要です。まずは小規模なテスト販売から始め、市場の反応を見ながら展開を広げる方法も有効です。

 

Ezbuy Japanは、事業登録からECモールへの出店、物流、現地マーケティング、販売後のカスタマーサポートまで、ベトナムで商品を販売するための幅広い支援サービスを提供し、日本企業のベトナム進出をサポートしています。

 

事業登録や会社設立のサポートに加え、Shopee・Lazada・TikTok ShopなどのECモールへの出店支援、輸出入手続きや現地倉庫を活用した物流サービスにも対応しています。また、SNS運用やライブコマースなどのマーケティング施策から、24時間365日のカスタマーサポートまで、ベトナムでの販売活動を幅広くサポートします。

 

「自社の商品はベトナムで売れるのか」「どの販売方法が適しているのか」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

8. よくある質問(FAQ)

Q1. ベトナムで人気の日本製化粧品とは?

ベトナムで日本製化粧品を販売する場合、日焼け止めや化粧水、美容液などが候補になります。ただし、実際の需要はブランド、価格帯、成分、販売チャネルによって異なります。市場調査や小規模なテスト販売を通じて、ターゲット層に合った商品を見極めることが重要です。

Q2. ベトナムで人気の日本製サプリメントとは?

コラーゲン、グルコサミン、マルチビタミン、青汁などが代表的であり、日常の健康維持だけでなくテト(旧正月)の高級ギフトとしても重宝されていますが、販売には保健省への製品登録などの厳しい手続きが必要です。

Q3. ベトナムで売れやすい日本製品とは?

ベトナムで販売する日本製品の候補には、化粧品、食品、日用品、サプリメントなどがあります。継続購入が期待できる商品もありますが、需要や利益率は商品ごとに異なるため、現地の価格帯や競合商品を確認したうえで選定することが重要です。

Q4. ベトナム人へのお土産やプレゼントに喜ばれる日本製品とは?

家族や親しい人の健康と美容を気遣うギフトとして、高品質な健康食品・サプリメント、スキンケア向けの日本製化粧品、定番のお菓子などが現地で大変喜ばれています。

Q5. 日本製品をベトナムで販売するには、許可や登録が必要ですか?

はい、化粧品の保健省医薬品管理局(DAV)への届出や健康食品の製品登録など、取り扱うカテゴリに応じた許認可が必須となり、流通時には正確なベトナム語ラベルの表示が義務付けられています。

Q6. ベトナムに会社を設立せずに日本製品を販売できますか?

越境ECを活用すれば現地法人を設立しなくても日本から直接販売を始められますが、本格的な現地ECモール展開や在庫活用を行う場合は、現地代理店の活用や事業登録サポートの利用が一般的です。